厚生労働省は3月29日、第23回介護福祉士国家試験の合格発表を行った。合格率は48.3%(前回比1.9ポイント減)で、2006年以来、5年ぶりに50%を下回った。受験者数は15万4223人(前回比412人増)で、過去最多を記録した。
試験は、1月30日に筆記試験、3月6日に実技試験が行われた。
合格者は7万4432人で、男性が20.2%、女性が79.8%。受験資格別では、老人福祉施設の介護職員などが48.4%で最も多く、これに訪問介護員が21.5%、介護老人保健施設の介護職員が8.9%などと続いた。
今回の合格者が加わることで、国内の介護福祉士登録者は90万人を超える見通し。
介護福祉士国試は、07年の「社会福祉士及び介護福祉士法」改正に伴い、12年度から受験資格が厳格化される予定だったが、厚労省がこれを15年度まで延期する方針を示している。法改正では、3年以上の現場経験で受験できた実務経験者に対して、450時間分の研修も義務付けるなどの変更が加えられた。
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