昨年の新規エイズ患者報告数は453件で、過去最多だったことが2月7日、厚生労働省の年間報告(速報値)で分かった。発症前に検査で分かった新規HIV感染者報告数は1050件で、これらの合計1503件は、2008年(1557件)に次いで2番目に多かった。
一方、HIV抗体検査の件数は前年から1万9322件減の13万930件、相談件数は2万9007件減の16万4264件で、共に2年連続で大幅に減った。厚労省のエイズ動向委員会の岩本愛吉委員長は同日の記者会見で、「新型インフルエンザの影響が(前年に比べ)はるかに小さかった昨年も、件数が伸びなかった。国民のHIVに対する認識が低下しているのではないか」との懸念を示した。
厚労省は同時に、昨年第4四半期(10-12月)の発生動向も公表。それによると、新規HIV感染者報告数は303件で、四半期ベースでは過去最多だった。新規エイズ患者報告数との合計422件も、過去最多を更新した。
Top > 介護福祉士のための介護NEWS > 【介護福祉士 NEWS】エイズ患者報告が過去最多- 昨年の年間報告