厚生労働省は10月12日、「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」の第5回を開催し、介護福祉士がたんの吸引などの医療的ケアを実施できるよう今後の養成カリキュラムに追加することや、より高度な知識や技術を持った介護福祉士の上級資格を創設することが話し合われ、出席委員の間で大筋で了承された。
たんの吸引や経管栄養などの医行為実施については、介護職員を対象に特別養護老人ホームや有料老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなどで試行事業を実施することが「第4回介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会(8月9日開催)」で決定している。
これを受けて、今後、養成される介護福祉士に対してはこれら医行為のカリキュラムを追加することが事務局側から提示され、出席委員の同意を得た。介護福祉士の資格をすでに持っている人については、一定の追加的な研修を修了した場合に限り、たんの吸引などを認める。
厚生労働省は、カリキュラム追加など本検討会の意見を「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」に提出すると決定したが、介護福祉士が実施できるたんの吸引や経管栄養などの範囲・条件については、今後詳細を詰めていく。
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