ニチイ学館は1月7日、訪問看護サービス事業に本格参入すると発表した。4月から順次、自社の在宅介護拠点に訪問看護ステーションを新設。3年後の2014年3月末までに全国で100か所の訪問看護ステーションを整備し、33億円の増収効果を目指す。
東北、信州、近畿、九州の4地域から展開する。訪問介護や通所介護などの在宅介護拠点「ニチイケアセンター」に、新たに訪問看護ステーションを併設して既存の介護サービスなどと連携。1ステーションごとに5―7人の看護師を配置し、注射など各種医療行為を実施する。来年3月末までに33拠点を整備し、その後、訪問看護サービスの需要の高い地域に広げる。
人材採用については、運営する看護師向けサイトや、結婚などで離職した看護師向けの復職セミナーなどを通じて募集する計画だ。
同社の広報担当者は「1000か所以上の介護拠点に併設するため、初期投資は大きく掛からない。訪問看護サービス単独では難しいが、既存サービスと連携することで利益追求できる」としている。
同社は09年から、信州と九州の2地域で訪問看護ステーション事業を試行展開。その結果から採算性が確認できたことに加え、次期介護保険制度改正で医療・介護の連携が重視されていることから、訪問看護サービスに本腰を入れるべきだと判断した。
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