広島県がこのほどまとめたケアマネジャー(介護支援専門員)の実態調査によると、4割強がケアマネジャーとは別の仕事に就いていることが分かった。その理由として、仕事の内容に見合った給料をもらえないなどとする意見が目立った。
調査は県に登録する1万3488人を対象に実施し、6105人から有効回答を得た。このうち、資格を持ちながらケアマネジャーをしていない人(非従事者)は1472人(非就労者と就労状況の無回答者を除く)、資格の更新をしていない人(未更新者)が1197人(非就労者と就労状況の無回答者を除く)で、非従事者と未更新者合わせて2669人(43.7%)が別の仕事をしていることが分かった。
ケアマネジャーに従事しない理由(複数回答)は、非従事者と未更新者はそれぞれ、「仕事の内容がきついと思うため」が519件と248件、「給与等の労働条件が悪いため」が459件と276件で、この2つの回答が多かった。
■「今後も続けたい」4割
有効回答のうち、ケアマネジャーとして働くのは2311人だった。この中で、今後も仕事を続けたいとしたのは955人で41.3%、続けたくないとしたのは652人で28.2%、分からないとしたのは670人で29.0%だった。仕事を続けたくない理由は、非従事者・未更新者と同様に、「仕事の内容がきついと思うため」が385件、「給与等の労働条件が悪いため」が304件で多かった。
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