介護の分野で400万人以上の雇用を生み出す － 鳩山首相
鳩山首相は30日午後、今後10年間を視野に入れた新たな経済成長戦略を発表した。GDP(国内総生産)を650兆円に引き上げることなどを目標に掲げている。
30日に決定した鳩山政権の新成長戦略「輝きのある日本へ」のデモンストレーションが首相官邸で行われ、鳩山首相は、ロボットの「ASIMO」と握手を交わし、自転車発電や電動車いすに乗った。
新成長戦略で掲げられたのは、2020年までにGDPを現在のおよそ470兆円から650兆円に引き上げ、また、環境や介護の分野で400万人以上の雇用を生み出し、4年後には失業率を現在の5%から3%台にするという。
さらに、大型連休の日付を地域ごとに分散し、観光産業を活性化させる「ローカルホリデー制度」などが盛り込まれている。
鳩山首相は「友愛精神に基づいた人間のための経済というものが、この国の新たな成長をしっかりとつくりあげていくことができる」と述べた。
政権発足から100日、ようやく打ち出された経済成長戦略について、自民党の石破政調会長は「財源をどうするのか。そういうことがわからないまま、とにかく出しましたという印象を今のところ受けています」と述べた。
「高度成長、構造改革に続く『第3の道』」と胸を張る新たな成長戦略は、輝きのある今後10年間の始まりとなるのか注目される。