日本ホームヘルパー協会(因利恵会長)はこのほど、訪問介護事業所のサービス提供責任者(サ責)の責務に規定されている訪問介護計画書の作成などに介護報酬を設定することを求める要望書「サービス提供責任者の業務の現状と改善に関する要望」を細川律夫厚生労働相にあてて提出した。
要望書では、同協会が昨年実施したサ責の業務時間についての調査結果を提示。それによると、担当する利用者への訪問と登録ホームヘルパーの代わりの訪問を合わせた割合は全体の30.3%。実績入力や給付管理など事務的な業務の時間8.6%を合わせると、サ責は責務以外の業務に全体の4割程度の時間を費やしていた。一方で、責務の中心である訪問介護計画書の作成に充てられていた時間は5.8%だった。
こうした調査結果を踏まえ同協会は、サ責は責務以外の業務に多くの時間が取られ、本来業務に専念しにくくなっていると指摘。その上で、▽サ責の訪問時間と担当する利用者数に上限を設定する▽訪問介護計画書などの書類作成やホームヘルパーへの研修・指導などに介護報酬を設定する▽常勤のホームヘルパーを4割以上配置できる介護報酬を設定する―などを要望している。
Top > 介護福祉士のための介護NEWS > 【介護福祉士 NEWS】サービス提供責任者の責務に介護報酬を―ホームヘルパー協会が要望書