新たなアルツハイマー型認知症治療薬である第一三共のメマリー錠、ヤンセンファーマのレミニール錠・OD錠・内用液が1月21日付で製造販売承認を取得したと、両社がそれぞれ発表した。国内のアルツハイマー型認知症治療薬は、これまでエーザイのアリセプトのみだった。
メマリーは中等度、高度アルツハイマー型認知症での認知症症状の進行抑制が効能・効果。記憶、学習などに関与している興奮性伝達物質グルタミン酸の受容体の1つであるNMDA受容体に結合することで、過剰なカルシウムイオンの流入を妨げ、神経細胞死を回避することにより、症状の進行を抑制する。
一方、レミニールは軽度、中等度のアルツハイマー型認知症での認知症症状の進行抑制が効能・効果。アリセプトと同じく、神経伝達物質のアセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害し、脳内アセチルコリン濃度を上昇させることで症状の進行を抑制する「アセチルコリンエステラーゼ阻害剤」だが、アセチルコリンの放出を促進する働きがあるのが特長。
ヤンセンは昨年、武田薬品工業とレミニールの国内での共同販売契約を締結しており、薬価収載後は同一販売名で共同販売する。
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