国立社会保障・人口問題研究所は、5年ごとに行っている世帯動態調査、第6回の結果を発表した。
それによると、介護が必要な65歳以上の高齢者世帯のうち、夫婦のみの世帯は男性37.5%、女性16.4%、単独世帯は男性9.6%、女性22%だった。総計で男性47.1%、女性38.4%が子どもや親族と同居しておらず、10年前と比較して男性が10ポイント、女性が16ポイント増えていることがわかった。ちなみに10年前の同居していない割合は男性が37%、女性23%だった。
10年間の男女別の変化を比べてみると、男性は夫婦のみ世帯の変化は少なかったが、単独世帯は3倍に増えていた。一方、女性は夫婦のみ世帯、単独世帯ともに1.7倍に増えていた。
65歳以上の高齢者が息子・娘と同居する割合も10年間で10ポイント下がっており、急激な高齢化やライフスタイルの変化とともに、介護が必要な状態になっても世帯構成に影響していることがうかがえる。
同調査は2009年に実施され、対象世帯のうち有効回収率72.4%、1万1,355世帯から寄せられた回答を分析したもの。
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